こだわりがある人か無い人かどちらかといえば、あまりこだわらない夫だと私は思う。
かなり柔軟な姿勢で制作しているみたいだ。だからこそ、こだわりをもったご注文に対応できるのかもしれない。
30年来の友人より依頼をいただいた歯科医の道具たち。心地よく診療するためのリクエストがいくつもあって、それをクリアすべく、沈思黙考している夫の姿はかなり珍しい光景であった。
様々な工夫をほどこして、依頼通りに出来上がったチェストとワゴンを見た時には、掛けねなしにすごいなあと思った。
「既成のものより使いやすく、美しい道具を使いたい」という依頼人とそれに答えて仕事をした夫。ふたりの心意気は絶賛に値する。
医院リニューアルの折に、チェストワゴンとカールコードつきワゴンが5台づつ並んだ。この美しい道具を眺めながら、友人のつぶらな瞳が満足そうに輝いた。同時に、夫もこの上ない充足感を味わっていたようだった。
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