樽材で作ったスツール

地味〜なともだち

本当に地味な椅子だ。
暗い場所に置いてあったり、椅子の上になにかしら物がおいてあったら、ほとんどその状況にうもれてしまいそうなくらい地味な感じ。チョットとんがったデザインに目を惹かれがちな私などは、あっさりみすごしてしまうタイプの椅子だ。だが一度腰掛けてみると、その椅子の魅力にひきこまれてしまう。
ちょっとだけのつもりだったのが、おもわず長居してしまう。そんな心地よさがある。背もたれはないけれど、おしりをほっこりと包んでくれるカーブは優しくて疲れていた体が休まっていられる。夫が人間のお尻のカーブを研究し尽くして編み出した曲線。などではなくって、樽材の曲線をそのまま利用させてもらっている。まあ、夫のめのつけどころには拍手だな。
アルコスツール/アミ(曲線のスツール/ともだち)というのがこの椅子の名前。「椅子は一生の友」椅子と共に暮らしている国の人は言う。たとえその存在を忘れられようと、誰かが座るのをひっそりと待っていてくれるような地味な友だちは、一生の友にしたい。椅子の話である。人には望んではバチが当たる。

関連記事

  1. 木工家清水久勝と樽材との出会い

  2. 新作チェスト〜文房具や紙類がクールに仕舞える木の抽出し

  3. 木工作業に使っているとても短い鉛筆

    鉛筆ちび太くん

  4. たかとり歯科クリニックに搬入した歯科医用チェストとワゴン

    歯科医の道具

  5. お洒落な大人の嗜み | 靴べらをバッグにしのばせる

  6. 木製バターケース 100gバター用と木製バターナイフ

    ひとかけらのバターを味わう

  7. 木製の離乳食スプーン

    離乳食スプーン制作の原点は?結婚33年目のギャップ萌え

  8. インドネシアの箒2本。使い込まれて穂先がなくなったものと新品

    インドネシアの箒

PAGE TOP