メンテナンス中の楢無垢材のダイニングテーブル

元気で何より

「この形にしてください」そう言って原寸大のテーブルの天板の型紙を差し出された。およそ長さ200cm幅100cm。四隅のカーブがそれぞれ違っている。原寸大の型紙持ち込みと天板の形。どちらも初体験。う〜む。足をどのようにつけようかとしばし悩んだが、丈夫であることを最優先して製作。
嫁に出してかれこれ20数年。メンテナンスで工房にやってきた。少しくたびれて見えたが、天板の汚れを落とし、ペーパーをかけ、オイルを塗ったら、作りたてのように美しくなった。数回の引越しをものともせず、狂いもなくしっかりしている。元気でいてくれて何よりだなあ。しばらく工房で休んでもらいたい気もしたけれど、そうゆうわけにもいかない。まだまだこれからも元気で、家族の拠り所として活躍してほしいと思いながら、再び嫁入り先へと送り出した。天板の裏に記された「か○○」というお子様のサインは消さずに残しています。

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