親ごころ〜手児奈展

工芸ギャラリー手児奈での初めての展覧会は1991年4月。ギャラリーのすぐそばの鶴舞公園の桜が見事だったなあ。「パステル画と木のイスと」というテーマで、クレパス画家のみねこうしろうさんとの2人展だった。その展覧会をきっかけに、天使、キリン、パレット、ユラユラ、花、ガウディー等々、いろんな名前の子(椅子)たちが手児奈さんを通して嫁いで行った。(手児奈さんは仲人さん?)ギャラリー手児奈で働く子もいるし、名古屋から長野や金沢に居住地を移した子たちもいる。一旦嫁に出してしまえば、その子への思い入れはすっかり忘れてしまう。冷たい親ではあるけれど、久しぶりに当時の案内状を眺めていると、ちょっと会って見たいなあと思う。足は弱ってないだろうか?背は傷んでいないだろうか?まだまだ28歳の若者だから心配いらないと思うけれど。嫁ぎ先の家庭の暮らしぶりに合わせて、元気でいるのならばありがたい。
「この子の親でございます。」と言って強引に顔を見に行くのは甚だ迷惑な話だが、親の自分にしかできない手入れをしてあげたい気もする。27年前の案内状に少し親ごころをくすぐられた。
10月22日から30日まで、手児奈展2018開催。手児奈で働いている子たちは、在廊中に少しお手入れさせてもらおうかなあ。

 

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