おばあちゃんのための椅子のご依頼をいただきました。ご依頼主のお母様のための椅子です。
食卓でお使いの標準サイズの椅子は、小柄なおばあちゃんが座るには座面が低いので座布団を敷いて高さを調節しておられたそうです。最近は椅子の上に正座して食事をされるようになったので、おばあちゃんの84才のお誕生日に体に合った椅子を贈りたいとのことでした。
そこでご自宅に伺って、おばあちゃんとご家族と共に、おばあちゃんにとって最適な椅子について検討をしました。
まず、食べやすい姿勢が保てる椅子の座面の高さを決めました。そうすると、足が床に届かないので足置きをつけることにしました。
また、扱いやすいように座と背は小ぶりなものに。ご家族のご希望で、デザインは背の部分がハープ形になった『ハープの椅子』に決まりました。
こちらのご家族にはすでに、この『ハープの椅子』ご愛用いただいていますが、今回、おばあちゃんサイズに設計し直した『小さなハープの椅子』がその仲間に加わることになりました。嬉しいです。
お誕生日からはひと月遅れましたが、完成した椅子をお届けしてきました。おばあちゃんは椅子をご覧になって「座ってお尻が腫れたらどうしましょう」と笑いながら、ご家族からの贈り物をとても喜んでいらっしゃいました。
後日、椅子の使い心地はどうかをお尋ねすると、身体に合った椅子は使い心地が良く、とても気に入って座ってくださっているとのこと。
「お尻は腫れていないのでご安心ください」とも。笑。
お食事の時間をゆっくりと楽しんで、お元気で過ごされますように。
最近、妻が椅子の上に正座して昼食を食べていることに気がつきました。夕食ではやっていないようです。これは、じっくり観察しなくては。。。